−大和への愛をこめて−
昭和61年(1986)、唐招提寺の障壁画が完成して数年の後、東山画伯は大和路への愛と郷愁をこめて、この「朝雲」を描いた。やわらかな起伏が幾重にも重なり行く山々、豊かな緑いっぱいの樹々、その間に漂う白い雲、そして奥深く視線を誘い込んでいく巧みな構成によって、この絵は見る人の心に不思議な安らぎを与える。それでいて、そこはかとなく漂う神々しさは、大自然の中に深い歴史を秘めた、いかにも大和らしい、そして自然を敬う東山画伯らしい作品だからと言えよう。(作品解説より抜粋)
解説:谷岡 清(美術評論家)
監修:東山すみ
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