清らかな冬の風景
旅を人生と見なしてきた東山魁夷にとって、この「冬の旅」はまことに象徴的な主題である。画面は上下二段にわかれてそれぞれに雪を被った樹々が描かれ、その上下の山肌を雪が埋めつくしている。白い雪に薄紫がかった樹々の対比が僅かに色合いを添えるだけで、それが却って深い雪山の情景を彷彿とさせる。見るからに清らかな冬の風景である。(付属解説書より抜粋)
解説:村木明(美術評論家)
監修:東山すみ
原画所蔵:長野県立美術館 東山魁夷館
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