本作品は、日本画家、小倉遊亀画伯の代表作です。
画伯の知人の洋画家・岡本半三氏の娘をモデルに描かれました。七夕の日に紙鶴を折る姉妹が愛らしい作品です。
原画は、全面にプラチナ箔を張った上から二百回にもわたり胡粉を塗り重ね、さらに部分的にそれを拭き取るという、気の遠くなるような作業を経て描かれています。その綿密な工程ゆえに表現された輝くような白色や、姉妹の衣服の微妙な質感、折り鶴の鮮やかな色合いを、当社「彩美版」により再現いたしました。
小倉遊亀(おぐら ゆき、1895~2000)
鮮やかな色使いと力強い造形の作品で広く知られます。高等学校で教鞭をとるかたわら、日本美術院同人の安田靫彦画伯に師事。以後、日本美術院を中心に活躍し、1932年には女性としては初めて同人に推挙されました。1936年、教職を辞して画業に専念。1980年には文化勲章を受章しました。以降2000年7月に亡くなるまで、日本美術院を代表する画家として活躍しました。
監 修 有限会社 鉄樹
解 説 川口直宜(美術評論家、泉屋博古館分館長)
原画所蔵 滋賀県立近代美術館
技 法 彩美版®シルクスクリーン手刷り、プラチナ泥手彩
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