ー 色彩豊かな印象派の絵画空間への誘い ー
1959年、松方コレクションが建設なって間もない国立西洋美術館にもたらされたとき以来、この作品はコレクションの中心であり続けた重要なものである。その理由はいくつかある。第一に印象派の画家モネが晩年のエネルギーを傾注した縦2メートルの大型の「睡蓮」シリーズに取り組む、早い時期のものであること、第二にモネが自分のアトリエを訪れた松方幸次郎の求めに応じて直接に引き渡したものであること、第三に、この手の大型作品にありがちなカンヴァスの裏打ちが施されていないことである。
水面を斜め上から見下ろしているために池の面だけが切り取られ、水の表面にはしだれ柳の枝が天地逆にうっすらと映っている。モネ以外の誰もが成し得なかった斬新な構図は、その水の世界に人々の視線を引き込む効果をもっている。(付属解説書より抜粋)
原画所蔵:国立西洋美術館
彩美版®プレミアム・東山魁夷 マスターピース コレクション™
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