小倉遊亀《洋壺》額装
近代日本画檀を代表する小倉遊亀画伯による、愛らしい菖蒲(あやめ)の作品です。 金色の背景に美しい紫色の菖蒲が映える本作は、画伯63歳の年に描かれました。数々のすばらしい静物画を描き、それらが旧居にちなんで「北鎌倉の特産物」と称された画伯の、真骨頂ともいえる名作です。作品名でもある菖蒲を生けた壺は、画伯が生前大事にしていたというオランダ製のものです。
本作品は、背景の金色を再現するため、24金の本金箔を贅沢に使用し、一部ずつ手作業で制作しました。ぜひお手元でお楽しみください。
小倉遊亀(おぐら ゆき、1895~2000)
鮮やかな色使いと力強い造形の作品で広く知られます。高等学校で教鞭をとるかたわら、日本美術院同人の安田靫彦画伯に師事。以後、日本美術院を中心に活躍し、1932年には女性としては初めて同人に推挙されました。1936年、教職を辞して画業に専念。1980年には文化勲章を受章しました。以降2000年7月に亡くなるまで、日本美術院を代表する画家として活躍しました。
監 修 有限会社 鉄樹
解 説 谷岡 清(美術評論家)
原画所蔵 掛川市二の丸美術館
技 法 彩美版® シルクスクリーン手刷り、一部本金箔を使用
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