ここに描かれた斑入りの椿は、なんという名であろうか。
近年改良が進み地域や品種に変化が多く、素人には特定が難しいが、紅色縦絞りの紋が「蝦夷錦」に近いように思われる。
鮮やかな色彩と力強い造形の作品で広く知られる小倉遊亀が77歳喜寿のときに描きました。古九谷の花瓶は日本美術院の先輩にあたる日本画家・小林古径から贈られたもので、遊亀の作品に度々登場します。その中に生けられているのは遊亀が自邸の庭で育てた椿で、花、花器ともに画家が身近に愛しんだものを描いています。
本作品は、背景の金色を再現するため、24金の本金箔を贅沢に使用し、一部ずつ手作業で制作しました。ぜひお手元でお楽しみください。
小倉遊亀(おぐら ゆき、1895~2000)
鮮やかな色使いと力強い造形の作品で広く知られます。高等学校で教鞭をとるかたわら、日本美術院同人の安田靫彦画伯に師事。以後、日本美術院を中心に活躍し、1932年には女性としては初めて同人に推挙されました。1936年、教職を辞して画業に専念。1980年には文化勲章を受章しました。以降2000年7月に亡くなるまで、日本美術院を代表する画家として活躍しました。
監 修 有限会社 鉄樹
解 説 谷岡 清(美術評論家)
原画所蔵 滋賀県立大津高等学校
技 法 彩美版® シルクスクリーン手刷り、本金箔を使用
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