ゴッホの愛と夢 -生きる喜び-
ゴッホは少年時代から花を愛し、花の絵はパリ時代以後も繰り返し描いている。彼が手紙で触れている花は60種類を超えるとも言われている。日本に憧れていたゴッホにとって、アルルはフランスの中の日本とも言えたが、意外なのは「ここで驚いたのは花が少ないことだ」と手紙に書いていることである。アルル時代で圧倒的に多いのはジャンル別では風景、次が人物・肖像で、意外にも静物、それも花の静物となると《ヒマワリ》を除けば数えるほどしかないのは、手紙にもあるように、そもそも花が少なかったためであろうか。その意味でもこの《夾竹桃》はアルル時代の貴重な作品と言える。
監 修 千足伸行(美術史家/成城大学名誉教授・広島県立美術館館長)
解 説 千足伸行(美術史家/成城大学名誉教授・広島県立美術館館長)
原画所蔵 メトロポリタン美術館
©The Metropolitan Museum of Art.
Image source: Art Resource, NY / PPS
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