小倉遊亀ただ一点の満開の桜の大樹
この作品は奈良女子大学講堂の緞帳の原画として描かれたものである。小倉遊亀は奈良女子大学の前身である奈良女子高等師範学校へ1913年に入学しており、卒業も総代という才女であった。
この画家が描いた桜は、力が漲(みなぎ)っており、画面いっぱいに枝を伸ばす。桜の生命力、華やかさを見事に表現しており、桜はエネルギーに満ち溢れた後輩たちの姿なのかもしれない。原画と同図様の緞帳の桜は、後輩の前途を祝して「爛漫」と題したと言う小倉遊亀の言葉通り、現在も後輩にエールを送るように燦然と輝いている。(作品解説より編集)
監 修 有限会社 鉄樹
解 説 柳原正樹(京都国立近代美術館館長)
原画所蔵 国立大学法人奈良女子大学(京都国立近代美術館寄託)
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