京都の秋の名作
「照紅葉」は、東山魁夷が栂尾(とがのお)高山寺への石段を登る時に見た紅葉の輝きを描いている。京都シリーズの中でも屈指の名作と言えよう。秋の陽を受けて眩いばかりに輝く紅葉を、裏側から逆光で見せる絶妙な構図。さらに葉の輝きを強調するために、すでに陰となった対岸の木立と対比させる明暗の妙。彫り深く秋を捉えて余すところがない。京都の秋は、北からゆっくりと深まって行く。(付属解説書より編集)
解説:谷岡清(美術評論家/NPO法人美術教育支援協会 理事長)
監修:東山すみ
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